誰もが目を疑う、まさかの人選に下平は「この決断には失望した」と悔しさを噛み殺すしかなかった [下平匠の期限付き移籍について]
また一人、実力者が無念の思いでマリノスを離れる。
8日、クラブはDF下平匠(29)がJ2・ジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍することを発表した。下平は2014年に大宮アルディージャ(当時・J1)から加入し、今年で5シーズン目を迎えていた。2015年にはリーグ戦フルタイム出場を記録するなど、左サイドバックとして地位を確立。しかし2016年夏以降は負傷と不遇が重なり、出場機会が減っていた。
今季のリーグ戦のピッチで、背番号23を目にすることは一度もなかった。負傷はすっかり癒え、プレシーズンから順調な日々を過ごしていた。新監督就任も新たなモチベーションとなり、キャンプから精力的にトレーニングをこなす。最後尾からボールをつなぐポゼッションにおいて、ライバルプレーヤーと比較しても優位性があるかに思われた。
しかしアンジェ・ポステコグルー監督は一貫して山中亮輔をレギュラーとして起用。タイプの異なる金髪レフティーが攻撃面で高いパフォーマンスを見せていたのは、周囲だけでなく下平自身も認めるところ。それでもモチベーションを保ち、根気強くチャンスを待った。だが指揮官がチャンスを与えることは一度としてなかった。
起用法における不明瞭さの極めつけは、つい先日の川崎フロンターレ戦におけるメンバー選定でのこと。試合前日の練習でレギュラー組の左サイドバックに入ったのは、本来攻撃的なポジションのイッペイ・シノヅカだった。
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